地域の歴史勉強 ボランティア おっぱまはっけん倶楽部
コロナ禍で長らく活動を休止していたが、屋外でかつ慎重であればと活動を再開。久しぶりの好天に恵まれた10月21日、一行7名はお目当ての見学スポット最寄のバス停「大学前」から軽快に第一歩を踏み出した。
寶戒寺(はぎ寺)を横目に通り過ぎ、先ず北条一族ほか八百数十名が自刃した広大な一角に釘づけになった。まさしく「兵共が夢の跡」であった。そして北条高時の腹切りやぐらを探索、谷戸の奥、鬱蒼とした崖にひっそりこちらに向いていた。彼の無念さが伝わってくるようだ。谷戸から後戻りし、日蓮上人の辻説法跡(滑川の向こう側にあったのを明治の頃ある女人がここに移したものとか)を道すがらに、本覚寺に向かいそこで小休止、ぽかぽか陽気で一息つけた。そこから北条氏の幕府跡地を示す記念碑を探し廻るが、悪戦苦闘なかなか見つからず、やっと街中の一角、宇都宮神社と幟がはためく小さな祠の隣にその碑「宇津宮辻幕府跡」がぽつんとあった。幕府草創の地大蔵から執権北条氏によってこの地に遷されたものと言う。
そこから妙本寺に向かい昼食休憩、ここは山稜を背にしていて緑が深く、二天門を通して向こうに見える祖師堂(本堂)が驚くほど大規模。またその急傾斜で広大な屋根がこちらを圧倒している。伽藍は奥深く空気が美味しい。
妙本寺二天門
妙本寺祖師堂
ここで予定していた見学コースは終わり、その後臨時コースを辿ることに、先ず常栄寺(ぼたもち寺)を訪れた。日蓮が幕府から追放される途上信者から恵んでもらったおにぎりに由来するとか。
その後紫式部の実が色づいて綺麗な大巧寺、そこから北上し大勢で賑わう鶴岡八幡宮前を通って浄光明寺へ、更に英勝寺、寿福寺を訪れ、実朝と北条政子の墓に詣でた。彼女の権勢にしては小じんまりしていて不思議だった。
ここらで足が棒になってきたので帰路につくことにした。地味ではあったが、知る人ぞ知る鎌倉歴史散策を楽しんだ一日だった。ガイドしてくれたリーダーにひたすら感謝。